金曜日

人から重要に扱われる方法

こんにちは、浜田です。

前回は”モチベーションアップ”について

「言葉の違いでここまでヤル気が変わる」
を、お話しました。

(見逃した方は)
→ http://archive.mag2.com/0001182911/20100928233535000.html

今日はお約束の通り
“モチベーションアップ”
2つめのポイントである

『いかにして小さな変化が
大きな変化を生み出すか』

についてお話したいと思います。

いきなりですが質問です、
あなたは周りから大切にされたら
モチベーションはどうなりますか?

逆に、あなたが周りから
ぞんざいな扱いをされたらどうですか?

私たち人間は、周りからの扱われ方で
気持ちがガラリと変わります。

今日はこの「人からの扱われ方」
について画期的なお話をしたいと思います。

あなたがこの“理論”を知ることにより、
いかにして小さな努力で、
大きな成果を上げることができるのか、

そして、ちょっとした些細なことが
いかに全体を台無しにしているか
が解るようになるでしょう。

あなたがこの“理論”を使えば
ちょっとした些細なことを気にするだけで
全体をコントロールできるようになります。

「ちょっと浜田さん…象徴的な話で解り難いです」

と言われてもいけませんので、
ここから詳しくお話したいと思います。

『いかにして小さな変化が
大きな変化を生み出すか』

と、いうタイトルは

実は『ティッピングポイント』
という本のサブタイトルから
お借りしたものです。

「流行やブームがどうやって起きるのか?」

ごく小さな原因が感染的に広がり、
劇的な変化を生むメカニズムを解き明かしています。

爆発的流行の裏にある「法則性」を
詳しい事例で解説した本書は
まさにマーケッター必見です!

私が持っている本の中でも
すばらしい本ですので
興味のある方はご一読ください。

『ティッピングポイント』
→ http://amzn.to/dbpBpe

この本の中で、
“いかにして小さな変化が
大きな変化を生み出すか“

について面白い事例があるので
少し長くなりますが
とても重要ですのでご紹介します。

『NY市犯罪率の低下の謎』

1992年頃、
NY市は犯罪発生率が非常に高く
暴力事件は年間62万6812件
殺人事件は年間2154件発生していました。

その中でも二つの地区
ブラウンズヴィル、イースト・ニューヨークは
地元民でも夕方からは外出できないほど
危険なゴーストタウンと化していたのです。

しかし、たったの5年間後の1997年ごろには
そのもっとも危険な2つの地区でも

再び路上に人がもどり
夕方からも人があふれるように
お年寄りが玄関で話ができるまで改善したのです。

NY市にいったい何が起こったのでしょうか?

当時、地下鉄警察の指揮官に
ウィリアム・ブラットンが就任しました。

彼は「割れた窓理論」の信者でした。

「割れた窓理論」とは
犯罪心理学者であるジェームズ・Q・ウィルソンと
ジョージ・ケリングが発案したもので、

「犯罪は無秩序の必然的な結果」
と、いう理論です。

窓ガラスが割れたまま修復されないでいると
誰もこの地域に関心を払ってないというサインになり
間もなく他の窓も割られることになります。

すると無法状態の雰囲気が
たちまち向かいの通りにも伝わっていき
ここでは何でも許されるという信号を発し始めるのです。

この割れた窓には
落書きや風紀の乱れ、物乞いなどが
当てはまるとされており、

この現象を放棄すると、
より深刻な犯罪の呼び水になる
という理論です。

重大犯罪が深刻化する中、

ブラットンさんが最初に着手したのが
「地下鉄の無賃乗車の撲滅」という
一見すると見当違いのような作戦でした。

なぜか?

ブラットンは無賃乗車こそ割れ窓と同じく
無秩序を象徴する“小さなしるし”
と信じたからでした。

しかし、地下鉄では重犯罪が頻発しているのに
なぜ無賃乗車を取り締まるのか?
と、現場の警官たちから不満の声があがりました。

警官たちが不満に思う理由がありました。

無賃乗車を逮捕して警察署に連行し、
必要書類に記入するという手続きを踏むと
丸一日かかってしまうのでした。

(通常は軽くたしなめる程度の犯罪にです)

そこで、彼は
バスを一台改造し移動型の警察署に仕立ました。
(これにより逮捕に要する時間は1時間に短縮されました)

さらに彼は、逮捕時に身元の確認を徹底させました。

すると、7人に1人が逮捕状の出ている者。

20人に1人は何らかの武器を所持している者
だったのです。

それ以来、警官たちは
嬉々として無賃乗車を取り締まりました。

しばらくすると犯罪者たちは誰も武器を持たなくなり、
誰もが、料金を支払うようになったのでした。

そして、最高に危険だと言われていた
NYの地下鉄は安全な乗り物になったのです。

さらに、1994年にルドルフ・ジュリアーニさんが
NY市長に就任すると

先のブラットンさんをNY市警の長官に抜擢しました。
そして、彼は地下鉄の戦略をNY市全体に適用したのです。

窓を拭いて料金を請求する「スクージーマン」
泥酔、売春、物乞い、放尿などや空き缶のポイ捨てなどや
施設損壊などを徹底的に取り締まりました。

その結果
・・・・・

ルドルフ・ジュリアーニ市長とウィリアム・ブラットンは

実際にNY市の犯罪率を半減させ、
犯罪率を全国水準より低く抑えることに成功したのです。

そう!

取るに足らない些細なことが
全体に影響を及ぼしていたのです。

この「割れ窓理論」

私生活の中でも至る所に見られます。

例えば、駅に止めてある自転車のカゴに
誰かが最初のゴミを入れると、

次々と他の人もゴミを入れて、
カゴの中がゴミだらけになっているのを
見たことがあるはずです。

例えば、綺麗にしてあるトイレは
皆が綺麗に使うが

逆に汚いトイレは皆が乱雑に使うので
さらに汚くなっていきます。

これも自転車のカゴやトイレが
無秩序の信号を発しているからです。

ここでちょっと思い浮かべて欲しいのですが
あなたの職場はどうでしょうか?

あなたの職場はきれいですか?
それとも無秩序の信号を発していますか?

この割れ窓理論、
マネジメントや経営にも使えます。

職場の雰囲気を変えるのに大規模な改修は要りません

“職場をキレイにする”

ただそれだけです。

そこでは皆が職場に対して、
仕事に対して「注意を持って取り組んでいるんだ」
という信号を無意識に発します。

よくコンサルタントで掃除を推奨するところがありますが
(あまり好きではありませんが…)

これも、割れ窓の作用で
会社が良くなるのだと私は思っています。

もちろんこの“割れ窓理論”は
コミュニケーションにも素晴らしく使えます。

例えば
私が過去に関わった営業のM君は
まさしくこのタイプでした。

彼の営業車の中はゴミであふれ…
服装はどこかだらしない…
そして、机の上は汚い…
しゃべり方も…

そして、彼は皆から
彼の環境と同じような扱いをされていました。

彼は、
「私は自分を乱雑に扱っていますから
皆さんも私と同じように扱っていいですよ」

というメッセージを発信していました。
しかも無意識に…

そして、職場でのストレスが
彼をうつ病のようにしてしまいました。

その後、彼は会社を辞めて行きました。

ここで注意していただきたいのは

“私たちが無意識に
自分をどう扱ってほしいのかを発している”

と、いう事実です。

実は私も、
同じような経験をしたことがあります。

私はどちらかというと、
人から怒られてきた人間でした。

親から、先生から、上司から…

私は、ずっと

「なぜか?」

と悩んできたのです。

しかし、とうとう
私は答えにたどり着いたのです。

私はしゃべり方を変え、
髪型もまじめでパシッとしたデキル営業マン風にし、
服装もまじめでキッっとしたスーツに変えました。

それまでの私は、
ただカッコ良ければいいと思っていたのです。

それが、私から発せられていたメッセージでした。
どことなくチャラチャラした雰囲気を出していたのです。
甘ちゃんで、若造の雰囲気です。

その結果として、自分がイヤだと思うような
扱いを周りに承認していたのでした。

「服装や身のこなし、しゃべり方がいかに人に
人に影響を与えるか」

を、私が知ったとき
世界が一変しました。

きっと私と同じように
あなたも世界が一変します。

あなたが
女性なら初めてヒールを履いたとき
男性ならはじめて竹馬にのったとき

の景色を思い出してください。

「そうです、あの景色です!」

私たちは、自分を
最重要人物として扱わなければいけません。

周りに、「この人は重要な人物なんだ」
という信号を発信するのです。

それは、あなたの
・周囲にある物
・姿勢
・身だしなみ
・言葉使い
などから発信されています。

ぜひキレイな言葉を使う練習をしてください。

今日お話しした重要人物のオーラを発する方法については
機会があればまたお話したいと思います。

では、最後に私の好きな言葉で
とても深い言葉をご紹介したいと思います。

それは、

「神は細部に宿る」(ミース・ファンデルローエ)

です。

今日の話に通ずる
素晴らしい言葉だと思っています。

ぜひ細部に気をつけてください。
人生が一変します。

次回は“モチベーションアップ”
の3つ目

「あなたの中に隠された
モチベーションポイントの見つけ方」

を、お話したいと思います。

この3つ目が今回最大の山場です。

あなたがこの話を聞けば
いつでもモチベーションを上げる方法を
手に入れたことになります。

さらに、相手のモチベーションを
自在に操ることができるようになります。

私たちを言葉の魔術師にしてくれる
“LABプロファイル”
の真髄に少しふれたいと思います。

この話は日本では、まだ一握りの人しか知らない
大変興味深い内容になると思います。

ぜひ上手に活用してください。

ではまたメールしますね。

長いメールを読んでいただき
ありがとうございます。

ハマダ タカアキ

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何か具体的に聞きたい質問や疑問、
不安お悩みがありましたら

→ labpro.jp@gmail.com

まで、ご連絡ください。

匿名でもちろん大丈夫です。

名前を伏せて事例として
公開させていただく場合もあるかもしれませんが
親身にお答えさせていただきます。

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